KWM2-AをセットしてFT-1000MPと聞き比べてみた。なんと驚いたことに、この昔のトランシーバの方がノイズが少なく聞き取りやすいではないか。ちょっぴり、びっくりであった。 ところがしばらくバンドを移動しながら感心して聞いていたのであるが、ふとSメータを見ると動いていないではないか。どこかおかしい。 これは送信の方も危ないのではないかと思ったものの、マイクがなかったので調べられなかった。
今日マイクが着いてTUNEを試みたのだが、やはりメータが動かない。これはちょっと無駄遣いしたかなっと思ったが、考えてみれば、レストアするつもりであったのだから、受信できるだけでも良しとしないといけない。 これでこのトランシーバは僕の良き教材となってくれそうである。 電波が出るまでどのくらいかかることやら。 僕の闘志をかきたててくれる。 回路図を見たところでは、それほど複雑でもなさそうである。
それにしても、今日届いたマイクはいつの時代のもであろうか。結構古いことは間違いない。ダイキャストでずっしり重い。そんなことより、そのデザインに驚かされた。僕には明らかにアールデコの影響を強く受けているように見えるのだが。
アールデコは1920ころから1930年くらいに流行ったデザインであるから、その時代のものであればかなりの年代ものである。それにマイクにこんなデザインを取り入れたコリンズという会社は、当時只者ではなかったことを物語っている。 今の無線機器の機能美ばかりが追求したと思われる、無機質さからは考えられない余裕を感じさせられる。僕は当時の無線機に思い入れはないので、こんなところに目がいってしまう。 それに、今はこのトランシーバの性能を論じられるほどの知識が無いのが残念である。